葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2025年3月25日火曜日

葛城の自然紹介② 松林

 昔、葛城の森にはたくさんの松林が広がっていました。茨城県南地域では、松は薪(たきぎ)や建材として使われていて、この地域に住んでいた人たちにとって、松林はなじみのある風景だったそうです。

しかし、今では多くの松林が「マツノザイセンチュウ」という虫の被害で枯れてしまいました。葛城の森でも、今から約25年前にあった立派な松林が一斉に枯れてしまい、ほとんどが失われてしまいました。

そんな中で、当時芝生畑だった場所に、偶然にも松の幼木(小さな木)が育ち始めました。その場所はオオタカが住む森の近くだったこともあり、この松の森が残されることになりました。

    けっこう育ってきているのが分かると思います。

松は日当たりの良い場所が好きで、林が暗くなると成長しにくくなります。そのため、松林を育てるには、間伐(余分な木を切ること)をして林を明るく保つことがとても大切です。

   葛城フォレスター活動では、毎年、松林を少しずつ間伐しています。

今年は、間伐した松を使って、歩行者専用道路沿いに、
森を紹介する大きな看板を作りました。
ぜひ、見に来てください!







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