葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年3月30日月曜日

葛城フォレスターの森づくり活動

 3月17日に今年度最後の葛城フォレスターの活動を行いました。
 葛城フォレスター (葛城地区大規模緑地フォレスター) は、官民協働での葛城の森づくりに賛同して刈払機やチェーンソーの安全講習など一定の研修を受けたメンバーです。美しい里山の景観の復活」「生物多様性の保全」「自然とのふれあいの場」を目標に植生ボランティアの皆さんとも連携して活動しています。平成27年から継続している活動のおかげで、美しく自然豊かな森になりました。葛城フォレスターのみなさん、今年度もありがとうございました。
 葛城フォレスターは有償ボランティアです。登録し参加してくださる方を随時募集しています。 研修制度がありますので、興味のある方はお問い合わせください。葛城の森の豊かな自然をみんなで楽しみながら守り育てませんか?
 以下、3月17日のフォレスター作業の様子です。

作業の前のラジオ体操。「怪我なく安全第一」をモットーに無理のない活動を心掛けます。

夏に繁茂する外来種セイタカアワダチソウを駆除するため、メンバーの発案で耕運機を試してみました。

湿地が継続するように、草を刈り払い運び出す作業をしました。
有機物を持ち出すことで希少な植物が保全できます。

今年度の成果をみんなで巡回し、意見交換しました。

再生しつつある森の中。人が手入れすることで、自然の豊かさが保たれます。

葛城フォレスターでは女性も活躍中! ご参加お待ちしています!!



2020年3月23日月曜日

3月17日 植生ボランティア

 葛城の森も春めいてきました。今年度最後の植生ボランティアは、アカマツ林再生エリアに行って、まだ計測が終わっていない木の樹種と周囲長(太さ)を調査しました。つづいて篠竹を切り、昨年植えた苗木にノウサギ除けの肥料袋を取り付けました。その後、植物の観察をしながら、駐車場へと戻りました。植生ボランティアは、毎月第1、第3火曜日に実施しています。楽しく植物のことや自然のしくみが学べます。メンバーは随時募集しています。希望者はお問い合わせください。

樹木の大きさは地表から13㎝高さの幹回りの太さ(胸高周囲長)を調べます。

昨年ノウサギの食害を受けた苗に袋をつけました。

まわりに枯草を集めて隙間がないようにしました。

植物の確認中。春の動きが始まっています。

コナラのドングリから芽が出ていました。もうすぐ双葉が開くことでしょう。

2020年3月15日日曜日

3月15日 植樹イベント「マイツリー大作戦!」


 当初予定の3月14日が雨天だったので、順延しての開催となりました。申し込まれた35組100名を超える参加者で、61本の苗木をていねいに植えていただきました。

参加者集合写真(活動終了時に撮影)

受付を済ませたご家族から気に入った苗木を選び、植える場所を決めます。

高木は、ヤマザクラ、エゴノキ、コブシの3種類。きれいな花が楽しめる木です。

低木は、ムラサキシキブ、ガマズミ、カマツカの3種類。野鳥が好きな木の実がなる木です。

はじめに植え方の説明。

2年前の秋に集めて積んだ落ち葉がよい堆肥になったので使います。

ノウサギ除けの袋をかぶせるのに使う篠竹を切ってきます。

準備ができた家族から植樹を開始。家族で協力して、穴掘りです。遊歩道沿いには低木を植えました。

少し離れた場所には大きくなる高木を植えました。穴底に堆肥と成長をうながす化成肥料も入れました。

海外から日本にいらしたご家族も参加されました。

苗を植えたら、農家の方からいただいた肥料袋をかぶせて、ノウサギの食害から苗を守ります。

ご家族のよい記念となったでしょうか?

来春には子どもたちより大きくなるといいですね!


2020年3月13日金曜日

植樹活動「マイツリー大作戦!」

明日3月14日(土)に予定されていた「マイツリー大作戦!」ですが、雨天が予想されるため、3月15日(日)に順延となります。ご参加予定の皆様に、お伝えします。

2020年3月4日水曜日

3月3日 植生ボランティア

 今回は、3月14日の植樹イベントに向けての準備をしました。苗を植える場所に目印をつけるための篠竹の切り出し、目印テープの貼付、植樹位置決めなどの作業をおこないました。また、水が少し引いた湿地に行って、絶滅危惧種タコノアシの開花・結実状況を調査しました。

3月になって陽射しが暖かです。葛城フォレスターさんたちの働きで、森の中もすっきりしました。

篠竹のやぶで、目印用の竹を切り出します。やぶは動物の隠れ家です。

60本以上必要です。目印用には太めの篠竹がいいですね。

高木用に青のテープ、低木用に赤のテープを貼付けました。

目印用の篠竹と、支柱用の太い竹(マダケ)も準備OKです! 園路沿いに花や実を楽しめる木を植えます。

間隔を測って篠竹を苗を植える予定位置に立てて行きました。

昨年夏からずっと水の水位が高く近寄れなかったタコノアシ自生地にいって、開花・結実の調査をしました。

たくさん花が咲いて種がたくさんできた様子がわかりました。各所で株が大きくなり、本数も増えています。

株元に、もう、新しい芽が育ち始めていました!

道脇では、ニワトコの木が芽吹いて、蕾が大きくなっていました。

さっそく観察、写真撮影。待ちかねた春の訪れです。