今回は、はじめに葛城フォレスターの皆さんとGエリアの植栽地を見てまわり意見交換をしました。この植栽地は、大規模緑地の初期整備でモウソウチク林を伐採・伐根して、つくば地域の里山のクヌギ-コナラ林をモデルとして、平成26年春に3~4mの成木を植栽するという工事がなされたエリアです。植栽から7年が経過して、すっかり林になりました。すでに木同士が干渉し始めており、林内も暗くなってきています。里山の林は、かつては伐って利用し萌芽更新させることで明るい落葉樹の林を維持してきました。木を利用することが里山の保全には大事ではないかという意見が多く出されました。
|
コナラ、クヌギ、ヤマザクラ、アカマツ、エノキ、エゴノキなどが植栽され林になりました。 明るい林内には里山の野草も生育しています。 |
|
すでに枯れたり弱ったりしている木もあります。 |
|
常緑樹のシラカシが育って林内が暗くなっています。 どのような林をめざすのかを決めた方がよいという意見も出されました。
|
後半は、植生ボランティアのメンバーで前回設置したカシナガトラップのチェックをしました。ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシ(通称カシナガ)が葛城の森に来ていないかを調査するために20箇所にトラップを仕掛けています。
|
カシナガは弱っているコナラの木をマスアタック(多数の個体が集中する)性質があります。 弱っているコナラの木を中心にトラップを設置しました。 |
|
トラップの昆虫を回収してカシナガがいないか確認します。 |
|
林内ではヒメコウゾの実が赤くなっていました。 |
|
ニワトコは初夏に赤い実がなりますが、めずらしい黄色の実(キミノニワトコ)がありました。 |
|
カシナガトラップに入っていた昆虫など。 カシノナガキクイムシはいなかったので、ひと安心です。引き続き調査は継続します。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿