葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年6月24日水曜日

6月23日 水辺の草刈り

 葛城大規模緑地内の水辺がある湿地は、様々な生きものが水を求めてやってくる貴重な場所ですが、ウキヤガラやヨシなどの水生植物が広がって、開放水面がほとんどなくなってしまいました。放置すると乾燥化・陸化が進みそうなので、フォレスターの皆さんが水の中に入って長い柄のナギナタ鎌で草刈りをしました。

中心部に広がるウキヤガラをナギナタ鎌で刈っていきした。

広い湿地に散らばって人海戦術の活動です。

ウキヤガラはカヤツリグサ科の植物で、密生して繁茂します。花をつけている今が刈り時です。

スゲドクガの幼虫や繭がたくさん! 触るとかぶれます。
刈って持ち出す予定でしたが、持ち出しは秋まで延期としました。

開放水面が広くなりました。野鳥やトンボがやってくることでしょう。
定点カメラには子どもを8匹も連れたカルガモが記録されていました。

絶滅危惧種タコノアシの生育も確認できました。

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