葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2019年9月17日火曜日

9月14日 植生ボランティア

 今日は、秋の気配が漂う葛城大規模緑地で、フェノロジー(植物季節)調査や、今年の春補植した苗木まわりの草刈りなどをおこないました。ススキ草地にはナンバンギセルの花がたくさんあり、ヒヨドリバナも咲き出しました。センブリも各所で生長して、小さな蕾も見られました。

ナンバンギセルの花。葉はなく、ススキの根に寄生しています。

栗の実もはちきれそうに大きくなっていました。

草地の植物を保全しているエリアです。ヤマハギ、ヒヨドリバナ、オトギリソウなどが花盛りです。

ヒヨドリバナには、葉が切れ込んだもの、花がピンクのものなど様々あります。

センブリが生育している場所を囲って保全します。昔から有名な薬草ですが、各地で減少している植物です。

今年芽生えたセンブリがたくさんあります。花が咲くまで2年かかり、咲くと種をつけて枯れる2年草です。

ツルボの花。

まだまだ日向は暑いですが、森の中は涼しく、秋の気配も感じます。

苗木のまわりの草を刈りました。クズに巻き付かれなければ順調に生育しそうです。

雨水がたまった苗木の竹で、アマガエルがひと休み中…

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