葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年12月24日金曜日

12月21日 植生ボランティア

 今年最後の植生ボランティアは暖かい小春日和の日でした。ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシ(通称カシナガ)の被害状況の確認調査を2ヶ所のエリアで実施しました。緑地内にいあるブナ科の樹種(コナラ、クヌギ、シラカシ、クリ)で胸高周囲長60cm以上の木を136本チェックし、被害を受けている木はありませんでした。これで今年の確認調査をすべて終了。今年カシナガ被害にあった木は2本ですが、いずれも軽微なものでした。来春、対処する予定です。

すっかり葉が落ちて陽が差し込み明るい緑地です。

メンバーは調査にも慣れてはかどります。

成虫越冬する蝶ウラギンシジミが葉陰でじっとしていました。

希少植物の保全区の篠刈りと落ち葉かきをしました。

コナラの幼木。紅葉した葉がついてます。

コナラのドングリが発根しています。
冬の間にしっかり根を張るのですね。

小春日和の散策路

植樹したガマズミの冬芽。来年の葉や花や枝のもとが詰まったカプセルです。



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