今回は、ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシ(通称:カシナガ)の被害がないか調査を行いました。カシナガは体長5mmくらいの小さな甲虫ですが、コナラ、クヌギ、シラカシなどブナ科の樹木に穴をあけて卵を産むと同時にナラ菌を植え付け繁殖させて幼虫のエサにします。集団で同じ木に集まる性質があり、多数のカシナガが入るとナラ菌が蔓延して樹液の流れを止めるため木が枯れてしまいます。今回の調査で、1本の被害木が見つかりました。被害は軽微ですので、カシナガが来年増えないよう、春までに手当てをする予定です。
秋の雑木林で調査。周囲長60㎝(直径20㎝)以上の木を調べます。 被害を受けるのはブナ以外のブナ科の大径木とのことです。 |
2人1組で樹種や胸高周囲長を記録し 被害の有無をチェックしました。 |
昨年見つかった被害木にはカシナガホイホイ(粘着シート)が取り付けてあります。 手当てをしたので、このエリアでの被害木はありませんでした。 |
続いて別のエリアで調査。 |
カシナガ特有の粉のようなフラス(木くず)を発見! |
確認用につくった楊枝(先から1cmに赤い印)を刺すとカシナガの穴の大きさにぴったり |
10か所程度の穴があいていました。フラスもたくさん! 被害は根本付近に集中しています。 |
マーキングして後で手当てすることに。 |
センブリの花 |
白い花びらが透き通るようにきれいです。 センブリは2年草で、花が咲くと枯れます。 |
来年咲く株も各所で見られました。 手入れされた明るい林内に生育しています。 |
今年最後のナンバンギセルの花かも? |
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