葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年11月16日火曜日

11月16日 植生ボランティア・葛城フォレスター

  葛城の森はすっかり秋の佇まいとなりました。今回、植生ボランティアでは前回に引き続きナラ枯れ被害を引き起こすカシノナガキクイムシの穿孔がないか確認調査を行いました。クヌギ、コナラ、シラカシなどブナ科の樹木に被害がないかチェックして回りました。3チームで合わせて93本の木をチェックし、1本の被害木を見つけましたが、幸い被害は軽微なものでした。また、葛城フォレスターの活動では、筑波山麓から譲り受けたモミの実生苗を、保全エリアのヒノキ林内に植えました。将来オオタカの営巣木になることを期待しての移植です。つくば地区貴重動植物生態調査委員会よりご提案をいただき実行しました。

雑木林もすっかり秋色になりました。

大径木をチェックしました。

ナツヅタが赤くなりました。

ムラサキシキブの実がきれいです。

カシノナガキクイムシの出したフラス(木くず)を確認

被害を受けた木

トキリマメの実

草原にノウサギの糞がありました。ここにいた証拠!

カナヘビの子どもが何匹も! 冬に備えてエサを探しているのでしょうか?

葛城フォレスターのメンバーがモウソウチクが繁茂してヒノキが枯れた場所に
枯れ木の伐採と篠刈を行って、モミの苗を植えました。

植えた実生を確認中。つくば市筑波山市有林から許可をいただき移植しました。

この大きさでも10歳近い木です。
森のギャップ(空隙)に植えたので成長することを期待しています。


0 件のコメント: