葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年7月6日火曜日

7月6日 植生ボランティア

 今回は、はじめに、草地性の絶滅危惧種の保全について葛城フォレスターの皆さんと確認しました。草丈の低い草地には、コヒロハハナヤスリ、アイナエなどこれから生育期間となる希少な野草があります。草刈りの方法などについて確認しました。そのあと、フェノロジー調査(花や実の記録)をしながら緑地をまわり、湿地では絶滅危惧種タコノアシの保全区まわりの草刈りなどを行いました。季節は初夏から盛夏へと移り変わっています。

コヒロハハナヤスリの生育場所を確認

コヒロハハナヤスリは小さなシダ植物ですが、
環境省および茨城県でも絶滅危惧種に指定されています。

フェノロジー調査の記録中

ネムノキの花が咲き出しました。おしべの花糸(やくを支える部分)がピンクで目立ちます。

ウワミズザクラの実が色づきました。

ナワシロイチゴも赤く熟しています。

梅雨の雨で、湿地全体が水浸しとなりました。

イシミカワの実

タコノアシの保全区まわりのセイタカアワダチソウなどを刈りました。

イヌゴマの花

ネジバナの花。ラン科の植物です。

外来種アメリカオニアザミ
見つけ次第刈り取って、種子が散布されないようにしています。

 

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