葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年7月12日月曜日

7月11日 里山散歩

今回は、自由散策と湿地での活動の選択制でした。受付で散策マップと観察図鑑シートを受け取って移動開始。湿地では、埋土種子発芽試験の結果を専門家の方々に見ていただきました。埋土種子とは、土の中で休眠していて条件が整うと発芽する種子です。葛城緑地の湿地の土を会員の皆さんに持ち帰っていただいて発芽試験をしていました。3月と4月の里山散歩の折、ペットボトルで持ち帰った湿地の土から何が出たのか、皆、興味津々でした。

湿地は梅雨の雨で満水でした。まずは湿地を観察。

ペットボトルの湿地の土からは、いろいろな植物が発芽していました。今回のゲストは、長年湿地環境のご研究もされてきた方々で最強メンバーです。

発芽したばかりの小さな植物も多いのですが、特徴をていねいに教えていただきました。

この湿地はかつては田んぼだったので、田んぼの雑草が多く発芽していました。
これらの植物は現在湿地ではあまり見られないのですが、土の中に種子はたくさんあるのですね。
土地の履歴を埋土種子は教えてくれるようです。

それぞれのペットボトルで発芽していた植物を記録しました。

それから、皆で湿地を周って観察しました。
水が多いので胴長着用の男の子(マイ胴長です!)以外は、縁の草の中を歩きました。

絶滅危惧種タコノアシの特徴を観察しました。

今年はタコノアシが湿地の縁の部分にたくさん生育しています。

ちょうど咲き始めたタコノアシの花が観察できました。

子どもたちは探検気分で草をかき分けて進みます。

向こう岸では生きもの探しをする子どもたちも。

子どもたちが作った桟橋はちょうどいい生きもの探しの場所になっています。

ミズカマキリがいました!初記録です。水が深くなったのでやってきたようです。


この日は、早朝(8時-9時半)に朝ボラもありました。
植樹した木の周りの草刈りやクズを除去する活動をしました。
早朝からご参加の皆様、ありがとうございました。


0 件のコメント: