葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年5月11日火曜日

5月11日 植生ボランティア

  今回は、緑地を広く回り、植物のフェノロジー調査(花や実の記録)や希少植物の分布調査、保護のための印付けなどを行いました。葛城大規模緑地には、雑木林、松林、草原、湿地と様々な環境があるので、多様な植物が生育しています。そして、その植物を食べる虫や、すみかとするする動物もたくさん暮らしています。春から初夏の花の多い季節は、生きものにとっても、成長や繁殖の季節です。

ウツギ(卯の花)が咲き出しました

調査をしながら緑地内を回りました。
保全したい植物への印付けも。

森の中でオオジシバリの花が満開です。

ヘビイチゴの実が赤くなりました。

絶滅危惧種のクチナシグサが今年はたくさん見られます。
実の形がクチナシの実に似ていることが名の由来です。

草原のススキがぐんぐん伸びてきました。今年もいい茅になりそうですね。

保全区の草をかっています。イヌゴマの花が秋に咲く場所です。

フデリンドウの実が開いて種子がこぼれています。
来年もたくさんの花が咲くといいですね。

エゴノキの花が満開です。たくさん昆虫もやってきます。

絶滅危惧種ノニガナの保全区を観察。


今年は草原にノニガナの花がたくさん咲いています。
花はたんぽぽを小さくしたようなキク科の花です。

草原にノウサギのふんがありました。

ノイバラの花もきれいに咲いています。



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