葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年8月31日月曜日

9月の里山散歩のご案内

 


 今月も里山散歩の前に朝ボラがあります。マイツリー植樹をした場所での
 草刈りと植樹した苗のお手入れなどを行います。

 里山散歩は自由散策。森の中は秋の草花が見られるようになってきました。
 地図と観察図鑑シートを受付で配布します。
 クリの実も落ち始めるかも。拾って持ち帰っていただくことができます。
 虫刺されやウルシかぶれ防止のため、暑くても必ず肌を覆う服装でご参加
 ください。
 里山散歩、朝ボラともに事前申し込みが必要です。朝ボラだけ、里山散歩
 だけのご参加も可能です。

〇日程
9月13日(日)

(朝ボラ) 雨天中止
8:00 集合
8:20 作業開始
9:15 作業終了
9:30  解散

(里山散歩)少雨決行、荒天中止
9:40~10:30  受付
 受付次第散策スタート。12:00まで自由に散策できます。
 巡回しているインストラクターに見どころを聞いてくださいね。

〇服装・持ち物
動きやすい服装(長袖・長ズボン)、運動靴、飲み物、タオル、帽子、マスク、虫よけ、軍手(朝ボラ参加の方)
※集合時はマスク等の飛沫感染対策をお願いいたします。他の参加者と十分に離れて散策しているときは適宜外して快適に過ごしてください。

〇集合場所
葛城地区大規模緑地 北側の広場(学園の森3丁目)
スーパーセンタートライアルの隣、まんりょう公園の向かいです。
駐車できます。

〇参加費
無料

〇お申込
葛城里山クラブ事務局まで(コロナ対策のため、事前の申し込みをお願いします)
締め切り 9月10日(木)

葛城里山クラブ事務局
(一般財団法人つくば都市交通センター内)
メール:machisodate@tutc.or.jp
電話:029-859-1896(平日9時~5時半)


2020年8月18日火曜日

8月18日 植生ボランティア

  今回は、植物の開花状況を調査しながら緑地内をまわり、水辺で絶滅危惧種タコノアシの生育状況を確認しました。今年は雨が多かったため、猛暑の夏になっても水がたくさんあります。タコノアシは、水があったり引いたりする不安定な環境を好む植物なので、今年は水に浸ったままの場所では生育が見られませんでした。水が引いた場所では開花を確認、また株数も増えており、昨年なかった場所での生育も確認できました。今年初のナンバンギセルの花も確認し、秋が近いことを感じました。

猛暑でも森の道は涼しい風が時折吹きます

松林の林床にツルボが群生して咲いていました

ツルボの花ときれいな蛾(シロモンノメイガ)

キンミズヒキの花

花びらが細いヒメキンミズヒキ

タコノアシの保全エリアを調査

タコノアシの花

湿地全体が今年は水に浸っています

ススキ草地を再生しているエリアです

ススキの根元に寄生するナンバンギセル 今年初の花


2020年8月9日日曜日

8月9日 朝ボラ+里山散歩

  今月の里山散歩は地図と観察図鑑を持っての自由散策に加えて、希望者は昆虫調査に参加できることをお知らせしていました。また、8時から朝ボラも実施しました。朝ボラでは、植樹エリアの草刈り、外来植物の抜き取りをしました。絶滅危惧植物の保護区も観察し、手入れ活動の大切さを感じていただきました。昆虫調査会にはたくさんのご家族が参加され、子どもたちが次々と虫を捕まえてくれました。昆虫に詳しい秋山昌範先生に色々教えていただきました。緑地内を周回し、昆虫86種、その他の生きもの25種、計111種を記録しました。葛城緑地の自然の豊かさを実感しました。

8月の散策地図と観察図鑑シート

絶滅危惧種の保護エリアに解説板を設置

遠路沿いの樹木に名前のテープ

朝ボラでは3月に植樹した苗木の周りを草刈り

朝ボラで絶滅危惧種を観察

昆虫調査は草原からスタート さっそくたくさんの昆虫を発見

ショウリョウバッタモドキ 絶滅危惧の昆虫です

秋山先生の指さす先に樹液のレストラン カブトムシやサトキマダラヒカゲを観察

大きなヤマナメクジに皆びっくり

森と草原の境には様々な生きものが・・

水辺で生きもの探し

真っ赤なショウジョウトンボ

水の中からクロスジギンヤンマのヤゴやアメリカザリガニを採取

森の中は涼しい!

みのむし(オオミノガの幼虫)を発見。これも少なくなっている昆虫の一つです。


2020年8月5日水曜日

8月4日 植生ボランティア

 今回は、葛城緑地内で注意したい外来植物の分布調査をしました。オオフタバムグラ、セイバンモロコシ、アメリカオニアザミ、ワルナスビの4種について、どこにどのくらいあるかをマッピングしながら歩きました。あわせて植物フェノロジー調査(開花・結実の記録)も行いました。高校生の体験参加やフォレスターのメンバーとの意見交換なども交えて実施しました。


ススキ草原になれば消失