葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年4月28日水曜日

4月27日 ナラ枯れ被害木への対応

 昨年、ナラ枯れを引き起こすカシノナガキクイムシ(通称カシナガ)に入られたコナラの木に、周辺に被害が拡大しないようにカシナガホイホイを取り付ける処置を植生ボランティアの方々に手伝っていただき行いました。この木には10個ほどの穿孔(成虫が卵を産むためもぐった痕)がありました。この木はまだ元気なのですが、5月中頃から新成虫が飛び出してくる(多いときは1つの穴から50匹も出るそうです!)と、この木や周辺の木などにまた穿孔して、その数が多くなると夏ごろ木が枯れてしまいます。昨年つくば市内で茨城県初の被害が発生してから、各所で被害が報告されています。被害拡大を防ぐために、新成虫を飛散させないことが大切です。

仕上がった様子。森の中に突如現れた巨大な長靴みたいですね。
以下、行った手順を紹介します。

コナラの木にカシナガホイホイを取り付けます。

まずは、周りの草や飛び出た枝など切り、根株の周りを15㎝くらい掘りました

スペースをつくるための網を巻きます。

その上にカシナガホイホイ(粘着シート)を貼っていきます。

すっかり覆うことができました

雨でぬれないようにビニールシートを巻きます

布ガムテープでしっかり固定

表示もつけました。こうして長靴形が森に出現したのです。


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