葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2021年2月10日水曜日

2月9日 植生ボランティア・葛城フォレスター

  葛城大規模緑地の一角には湿地があり、タコノアシなど希少な植物が生育し、水がある時にはトンボや野鳥も訪れます。しかしながら、ウキヤガラやヨシなどの水性植物が夏場に大繁茂、開放水面もなくなってしまいました。枯れた植物が堆積すると、湿地がだんだんと乾燥化してしまいます。湿地をもっと魅力ある場所にデザインするプロジェクトが2/14から2回シリーズで始まるのに先立ち、湿地の草刈り・持ち出しを葛城フォレスターの皆さんが行いました。植生ボランティアのメンバーは、絶滅危惧種タコノアシが生育した場所を手刈りし、マーキングと今シーズンの生育の確認を行いました。

タコノアシが昨シーズン生育した場所のヨシを刈りました。
(今シーズンはずっと水位が高かっためか、この場所では見られませんでした。)

刈ったヨシは湿地の外に持ち出します。

今までなかった場所に出ているとの情報にタコノアシ探索中。宝探しみたいです。

ありました!花が咲き実がついた茎が20本も!お宝みっけですね。
この他にもあと6本、藪の中から見つけ、マーキングしました。

葛城フォレスターの皆さんがどんどん草刈りしています。

刈った後の枯草を湿地外へ運び、植樹した場所に肥料になるよう敷きました。

すっかり草が持ち出されて、きれいになった湿地。
今月14日に、参加者の皆さんと、どんなデザインができあがるか楽しみです。


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