葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年9月17日木曜日

9月15日 植生ボランティア

今回もフェノロジー調査をしながら緑地をまわり、途中、葛城フォレスターの皆さんと合流して、外来植物のセイバンモロコシ、セイタカアワダチソウ、オオフタバムグラの除去作業を行いました。ススキの穂もしっかり出て、ナンバンギセルやヒヨドリバナが各所で咲き、秋の訪れを感じられました。

フェノロジー調査(植物の開花や結実の記録)をしながら出発です。

葛城フォレスターの皆さんと合流してセイタカアワダチソウの抜き取り

根を上にして積み上げ枯らします

ここでは要注意外来植物オオフタバムグラの抜き取り。根気がいります。

このナンバンギセルはアズマネザサに寄生していました

アキノノゲシの花

ススキの穂もずいぶん出ました

ヒヨドリバナの花にコアオハナムグリがたくさん来ています

 

2020年9月15日火曜日

9月13日 朝ボラ+里山散歩

今月の里山散歩は、秋の気配が漂う葛城の森や草原で、野草や昆虫の観察をしました。バッタのために草刈りを調節している草原にはたくさんの昆虫がいて、子どもたちが夢中で追いかけていました。絶滅危惧種のショウリョウバッタモドキも健在です。森の中ではクリの実が落ちはじめ、穂が出始めたススキの根元にはナンバンギセルのピンクの花がたくさん。コロナ対策で図鑑シートを持っての自由散策ですが家族ごとに様々な自然を楽しめたようです。里山散歩の前に実施した朝ボラでは、植樹に巻き付くクズ刈りや要注意外来植物の抜きとり作業などを行いました。

草原はバッタ天国。コオロギやカマキリもいて、時々チョウも飛んできます。

大きなバッタ採りました!

トノサマバッタです

大きいショウリョウバッタもいました!

絶滅危惧種のショウリョウバッタモドキ。
背中のピンクと黄色い目がユニークです(緑の個体もいます)。

草原はまだ暑いけど、森の中は涼しいです。

9月の観察図鑑シート

ススキなどに寄生するナンバンギセルの花

朝ボラで植樹にからむクズの刈り取り

要注意外来植物のオオフタバムグラをこんなに抜き取りました!
朝早くからお疲れ様です。



2020年9月2日水曜日

9月1日 植生ボランティア

 今回は、はじめに、葛城フォレスターの皆さんと要注意外来植物のオオフタバムグラの抜き取り作業をしました。その後、フェノロジー調査(花や実のチェック)をしながら緑地をまわり、新たにオオフタバムグラを見つけた別の場所でも抜き取り、最後にススキ草地を観察して戻りました。ナンバンギセルやワレモウコウが咲き、ススキの穂も出始めて、秋の訪れを感じました。

植樹地に侵入した外来種オオフタバムグラを抜き取り拡大を防ぎます。オオフタバムグラの大きな山ができました。

オオフタバムグラ
小さなピンクの花が咲かないと、あるのがわかりません
実ができないうちに抜き取っています

分布が拡大しないよう最前線の場所を重点的に抜き取ります

ススキの穂が出始めて、秋の訪れを感じます

クズは手ごわい草刈り対象ですが、花は秋の七草のひとつです

歩行者専用道の脇にもオオフタバムグラの生育を見つけ、抜き取り作業

15分ほどでゴミ袋3つがいっぱいに!

ススキ草地ではヒヨドリバナやワレモコウが花盛りです

ススキの根元には寄生植物のナンバンギセルも咲いていました