葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年4月21日火曜日

4月21日 植生ボランティア

今日は、前回と違うコースを歩いて植物のフェノロジー調査を行ない、湿地近くの植樹地で葛城フォレスターの皆さんと合流して土壌の観察や植樹した苗の手入れをしました。

手入れされた明るい林の中には、ジュウニヒトエがたくさん咲いていました。

草丈の低い草地を維持しているエリアにも
絶滅危惧種のノニガナがありました。

年に3回、機械で草を刈る場所です。ここのノニガナは丈が低いので、
草を刈らないで様子を見る場所を作ることにしました。

今日もフデリンドウが各所に咲いていました。

これはキクラゲです。

外来種のアメリカオニアザミが出てていたので刈り取りました。

黄色のミツバツチグリと紫色のキランソウの取り合わせがきれいです。

植樹した場所で苗の生長が悪い窪地に穴を掘り、土壌の観察をしました。
腐食層は薄く有機物が少ないことがわかりました。粘土層の上に水が溜まっていました。

近くにあったスミレ。やせた土地でも育ちます。

苗のまわりのセイタカアワダチソウを抜き取って肥料を施しました。
葛城フォレスターの方々と植ボラメンバーで手分けして行いました。

苗木の生長がいい場所の土は黒っぽくて腐食もあります。
植物の根が20㎝以上の深さまでありました。苗の生長には土壌を育てることが大事です。

アブラムシがたくさんついているニワトコの木にナミテントウがたくさん。
成虫で越冬後、エサのアブラムシを食べて交尾します。次回は幼虫がいるかも。

イヌザクラの花も咲き出しました。

道路法面の工事場所にあったセンブリを3月に移植しましたが、しっかり根付いたようです。


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