葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年1月14日火曜日

1月14日 植生ボランティア

 日曜日の里山散歩に続いて、ススキ草地の茅刈りを実施しました。今日は、筑波大学の先生方に加えて、日本茅葺き文化協会の事務局長上野弥智代さん、つくば在住の女性茅葺職人の松木礼さんが来てくださいました。専門職人の松木さんから説明を聞いて、茅の刈り方、束ね方のコツがよくわかりました。

筑波大学の仲村さんから、プロジェクトの説明がありました。

プロジェクトを指導されている筑波大学の藤川先生、山本先生も参加してくださいました。

茅葺職人松木さんのデモンストレーション。
よく切れる鎌でサクサク刈っていきます。

あっという間に束ができました。
葉がたくさんついててもいいとのこと、根元を揃えます。

畳のへりを再利用して、縛るひもに使っています。職人さん!という感じですね。

ねじれたり広がったりしないよう2か所結びます。

さっそく実践。

日曜日に刈り残したススキを次々刈りました。

ススキは細くてねばりのある丈夫なものがいいそうです。葛城のススキは及第点とのこと。茅の供給地は今では全国的に少ないそうで、葛城の茅が役立って、なおかつ生物多様性保全も実現すればいうことなしです。

このくらいの束で買おうとすると400円の値がつくそうです。
ちゃんとそろえてある束はすぐに使えるよい資材とのこと。

少なめの参加人数でしたが、2時間ほどで軽トラがいっぱいになりました。
この茅は引き続き補修が行われる古民家の屋根葺きに3月頃使われるそうです。

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