葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2020年1月14日火曜日

1月12日 里山散歩

 今回は、ススキ草地の再生を目指しているエリアへ行って茅刈りをしました。昨年初めて実施して、今年は2回目です。今回も筑波大学が八郷で取り組んでいる古民家再生プロジェクトとコラボして、刈った茅の有効活用を図ることになりました。お天気が心配されましたが、当日は穏やかな日で、作業すると汗ばむくらいでした。毎年茅を刈って持ち出すことで、腐葉土が溜まらずススキ草地が維持できます。かつては屋根材の供給地として活用されたススキ草地、使わなくなると森林に変わっていきます。日本中でススキ草地は減少し、草地性の動植物が絶滅の危機となっています。

雨が心配されましたが青空となり、気持ちよい散策の開始です。

ユリノキの実が落ちていました。
種が飛んだあとのもの、種はクルクル回って飛びます。

ススキ草地に着きました。

筑波大学の仲村さんから、プロジェクトの説明を受けます。
昨年の茅がどう使われたかが、よく分かりました。

里山クラブのメンバーの中には屋根葺きに参加された方もいます。
ススキ(茅)や竹が重要な資材で、使うことで里山保全にもなるのです。

古民家再生が地域創生につながることをめざしたプロジェクトです。

茅の束ね方の説明を聞きました。

みんなで茅刈り開始。子どもたちも熱心に参加しました。

束ねられたススキ(茅)

ナンバンギセルの実。粉のような種がこぼれます。
増えるようにと別のススキの株元に散らしました。

みんなで2時間余り刈った茅が軽トラいっぱいになりました。

記念撮影。子どもたちもがんばりましたね。

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