今日は、雑木林でオオムラサキの越冬幼虫調査をしました。オオムラサキは日本の国蝶で、里山を代表する生きものの一つですが、里山が人に利用されなくなってから全国的に激減しており、絶滅危惧種となっています。オオムラサキは良好な里山環境の指標となることから、毎年、越冬幼虫の状況を調査しています。
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オオムラサキの食樹であるエノキの根元で越冬幼虫を探します。 |
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オオムラサキの幼虫は、背中に4対の突起があります。
秋に枯れ葉色に変化して木を降り、根元の落ち葉の下に隠れています。 |
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幼虫は温度変化の少ない北側にいることが多いので、丹念に探します。
見つけた幼虫は、種類と数を記録して、いた場所に戻します。 |
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これは、ゴマダラチョウの幼虫。よく似ていますが、背中の突起が3対です。 |
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みんなで29本の木を調べ、オオムラサキ28匹、ゴマダラチョウ10匹を見つけました。
今年は、少なめに感じますが、まずますの数がいてくれて、安心しました。 |
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他にも、いろいろな昆虫をみつけました。
これは、成虫越冬するクビキリギスです。 |
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まるで落ち葉のような蛾がいました。調べたところ、アカエグリバ(ヤガ科)という蛾のようです。 |
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フクロウの羽がたくさん落ちていました。成鳥の羽のようです。何かの餌食になったのかもしれません。
残念ですが、自然の営みですから、仕方ないですね。 |
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