葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2024年10月21日月曜日

9月23日里山散歩の報告(植物観察会、湿地をデザインしよう)

 9月23日に行った里山散歩の報告をいたします。

①植物観察会

 元茨城県自然博物館の小幡和男先生の案内で、主に茅場と湿地の植物を観察しました。

 その様子を写真で紹介します。


            草むらでの植物観察 黄色い花はキクイモ 

    


              茅場でナンバンギセルの観察

 

            湿地特有の植物を観察しました。絶滅危惧種タコノアシ

   今回の観察会には、TXに乗車して千葉県方面からの参加者がいました。

   今後、TXを利用して緑地に訪れる方が増えると嬉しいです。


・主に観察した植物(観察順)

1.オギ 2.ススキ 3.アレチヌスビトハギ 4.ヤブツルアズキ 5.キクイモ 

6.ヒメジソ 7.ナンバンギセル 8.サワヒヨドリ 9.キンミズヒキ

10.ヌスビトハギ 11.ツリガネニンジン 12.チヂミグサ 13.イノコヅチ

14.ミズヒキ 15.ウキヤガラ 16.ヨシ 17.ニオイタデ 18.ボントクタデ

19.イシミカワ 20.ハンノキ 21.マルバヤナギ 22.イヌコリヤナギ

23.タコノアシ 24.サデクサ 25.イトイヌノヒゲ 26.ウナギツカミ


②湿地をデザインしよう

里山散歩では、毎回、湿地での活動「湿地をデザインしよう」を行っています。

9月の活動では、水路を掘ってみました。


   掘ると水がしみ出てきます。「湿地を掘ったところから生き物が出てくるのが、
   宝物を発見したみたいで楽しかった」という感想をいただきました。

楽しく活動する中で、土を掘ったり盛ったりすると、地面の中で長年休眠していた植物が発芽してきます。発芽する植物の中に、あまり見られなくなった絶滅危惧種があったりします。これも宝探しのようで楽しいことです。

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