葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2019年3月20日水曜日

3月19日 植生ボランティア

 今回は、松林で樹木の調査をおこないました。平成27年に間伐など再生整備をして、記録した樹木の追跡調査です。10m×10mの枠ごとに樹木の位置と太さを測ります。明るい環境としたことで、アカマツがよく成長していることがわかりました。

縦、横に巻き尺を貼り、区画ごとの樹木の調査をしました。

今回は後から植えた苗木の位置と成長具合も記録

あらたに半永久的に使えるアルミタグを120㎝高に取り付けました。
前回の黄色の番号テープの位置で木が伸びたことがわかります。
ステンレスの釘で木に打ち込むのが、木にも負担のない方法です。

木の位置の確認や、タグの上10cmで周囲長の計測をして太さを調べます。

植生ボランティア活動終了後、湿地エリアを見に行きました。水が全面にありました。
冬場にフォレスターの皆さんが全面の草刈りをして枯草をどかしてくれたので、水がよく見えます。
水生生物や絶滅危惧種タコノアシの生育にとても良い状態になっています。

ヤナギが芽吹き花が咲いていました

昨年ボランティアの皆さんと深く掘りこんだ場所にはアカガエルの卵がたくさん!

オタマジャクシがゼリー状の卵の中で育っています。卵の塊が6個くらい、1万個以上の卵があるようです。

2019年3月5日火曜日

3月5日 植生ボランティア

 春らしい陽気の中、今回は昨年植樹した場所の苗木の手当をしました。植えた時の倍以上に育った木もあり、うれしく思いました。枯れてしまった場所に、植生ボランティアのメンバーで育てたドングリ苗を昨秋補植しましたが、冬の間にノウサギに芽をかじられてしまいました! 作業のあと、松林に移動して次回に実施する調査の説明と松林再生の取り組みについて学習しました。また、国蝶オオムラサキの植樹であるエノキを奥のエリアに植えました。

育った苗をシュロ縄で支柱に固定しました。風に吹かれて傷んだり折れたりしないようにです。

コナラの苗が大きく育っていました。

ドングリ苗を植えた場所にあったのはノウサギのフン! 春になってから植えた方がよいようです。

2年前(平成29年3月)に植えたヤマザクラ。とっても大きくなりました。

松林再生エリアの土地利用変遷を学習。畑の時代もあたったんですね。

木の枝に見つけたものは…

タマキクラゲ(珠木耳)です。コナラなどの枯れ枝に発生します。茹でて食用になりますが無味無臭です。


これもキクラゲの仲間のキノコ。いろんな形が楽しい。雨上がりのせいか、キクラゲをたくさん見ました。

2019年3月2日土曜日

3月2日(土)マイツリー植樹イベント
 春らしい気持ちよい気候の中、100人を超える皆さんにご参加いただき、葛城大規模緑地に里山の木を植えるイベントを開催しました。第一部は、ヤマザクラを中心にコブシやエゴノキなど花を楽しめる高木、ムラサキシキブ、カマツカ、ガマズミなど野鳥の好きな実がなる低木などを耕作放棄地の遊歩道沿いに植えました。休憩、記念撮影の後、第二部は湿地を涵養する森をつくるべく、クヌギとエノキを初年度(平成27年度)植林したエリアに補植しました。植えた木の成長が楽しみです。

歩行者専用道路に面する場所にヤマザクラや低木類を植えました

親子で協力して穴掘り!

落ち葉を積んでつくった堆肥を土に混ぜます

苗木をていねいに植えてから、よく踏んで空気を抜きます

大人も子どもも、いっしょうけんめい植えてくれました

植えた苗に支柱をたてます

プレートをつけて完成 成長を見守ってください!

記念撮影

第二部は湿地のあるエリアへ移動してクヌギとエノキを植えました