葛城大規模緑地には、芝畑として長年使われていた場所があります。
芝を販売する時に表土も剥がしていくので、
芝畑跡地は、その多くが表土がなくなって大変貧栄養な状態です。
長年の芝の出荷で土を削って低くなっているからなのか、
大雨の時に水が溜まりやすいです。
それでいて、晴天が続くとカラカラになります。
そのような場所を、葛城フォレスターで背が低い草むらとして維持管理したところ
絶滅危惧種が確認されています。
多様性を育むのにどのような管理が良いのか、とても示唆に富んでいると感じています。
確認した絶滅危惧種はこれ!!
写真の真ん中に小さな白い花があるのがわかりますでしょうか?背丈15㎝くらいしかないひょろひょろの植物です。「アイナエ」という名前です。
写真の真ん中のひょろっと伸びた茎と細長い三角の植物です。これまた分かりにいです(;^_^A。シダ植物で「コヒロハハナヤスリ」という名前です。
どちらも管理の停止による植物遷移の進行が、生息地が減っている要因と考えられています。
暑い中、日なたでの調査活動の様子です。頑張りました!!
この写真、ずいぶんアップにしています。花の大きさは1㎝くらいでしょうか。
今回は植生ボランティア活動で確認できた絶滅危惧種のうち5種類を写真で紹介しました。
この草は高さ1m以上に大きくなります。
植生ボランティアのみなさまに写真を提供していただきました。ありがとうございました。
どの種も里山ならではの植物です。
管理が停止して遷移が進むと生息が難しくなると考えられています。
湿地では、里山散歩で楽しみながら池や水路を掘ったり、掘った土を盛ったりすることで、
土の中に保存されていた種子が発芽できたことで、絶滅危惧種を含む多様な植物が育っています。
また、フォレスター活動での草刈りで散策路づくりや藪化をリセットすることが、
植物遷移の進行を抑えることにつながっています。
楽しめる場所づくりが、生物多様性の保全にもつながるよう、
これからも活動を行っていきたいと思います!!
植生ボランティアの調査活動には、宝探しのような楽しみがあります!!
0 件のコメント:
コメントを投稿