葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。

2024年6月26日水曜日

葛城里山クラブ 7月の活動のご案内

 葛城の森は、市街化区域にある県有地「葛城大規模緑地」と

市街化調整区域にある民有地(保健保安林指定を受けています)を

1つの森としてまとめての呼称です。

葛城里山クラブは、

県有地の葛城大規模緑地を官民協働で利活用することを目指して

茨城県によって設置された団体です。

都市の中の森を大切に思い、活動する地域住民が会員という位置づけです。

7月の活動をご案内いたします。ぜひご参加ください。



■■里山散歩■■


7月14日(日)午前9時半より受付 10時~12時 里山散歩(対象:親子、一般)


①湿地の活動


内容:湿地をデザインしよう

   降雨が多いため、湿地に水がいっぱいあります。

   前回に引き続き、胴長をはいて水の中に入ってみましょう。

   ウキヤガラの繁茂がすごいです。ほぼ水面を埋め尽くしています。

   長い鎌で刈って水面を広げてみようと考えています。

   水面が広がることで、ギンヤンマやシオカラトンボがくるかもしれません。

  

            6月24日に撮影した湿地の様子
 

   また、網で水の中の生きものを探してみたいと思います。

   トンボのヤゴは、季節によって、

   また植生や水面の広がり方によって、

   そこに暮らす種類が変わってきます。

   ぜひ、ご一緒に探してみましょう。

   なお、アメリカザリガニは

   トンボのヤゴをたくさん食べます。

   生きもの探しを通して

   状況を一緒に考察できればと思います。

   

          穏やかな景色に癒されます!!ぜひおいでください

   ほかにも岸辺にベンチを作ってみたり、

   ゆったりと散策してみたり

   周囲の動植物を観察したり

   くつろいでみたり、と思い思いの時間を過ごしましょう。


   胴長を10着程度、用意いたします。

   交代で着用して楽しみたいと思います。

   マイ胴長がある方はお持ちください。

   ビオトープ計画管理士の永谷がご案内いたします。

            

  〇服装・持ち物

   汚れてもいい服装、帽子、飲み物、

   あれば滑り止め付き軍手、長靴、網

   元気なお子様は着替えもあると安心です。

   


②自由散策 散策マップをお渡しします。12時までご自由に楽しめます。

 親子で虫取りなどいかがでしょうか。

        

 〇集合場所 葛城地区大規模緑地G3

      みどり公園(トライアルの東側)向かいの広場です。


 〇参加費 無料


 ★お申込

  ★申込・問合せ 


  ①②のいずれかの参加希望、お名前、人数、当日連絡先を

  葛城里山クラブ事務局までメールで連絡ください。

   Mail:satoyamakt☆tsukuba-ef.com (☆を@に変えてください)

   葛城里山クラブ事務局 (つくば環境フォーラム内・定休日:水・木)

   住所:茨城県つくば市要320-2 

  TEL:029-879-8810

   (※野外での活動に従事していることが多く不在がちとなりますことご容赦ください)


   申込期限は設けませんが、直前だと対応できないことがあります。

  7/12(金)までにご連絡下さい。


■■植生ボランティア■■


7月16日(火)9時~11時30分

〇集合場所 G(塚のところ)


葛城フォレスターと合同での松林及び林床の植生調査、

湿地の植生調査を予定しています。


植生ボランティアでは、希少植物の保全や、野草や樹木の観察、記録づくり、外来植

物の防除など、自然について楽しく学びながら活動しています。

植物の知識や経験は問いません。


この活動は社会福祉協議会のボランティア活動保険への加入が必要です。

(加入費用350円/年)

ご興味のある方はお問い合わせください。体験参加可能です。




■■葛城フォレスター■■ 体験フォレスター募集しています!!


葛城フォレスターでは生物多様性の保全等を目的に

森や草地の手入れ活動を行っています。

 

7/2(火)、7/5(金)、7/9(火)、7/16(火)、

7/23(火)、7/30(火)  実施予定です。



 平日での活動が主ですが、常時、体験フォレスターの参加を受け入れます。

9時~12時、12時45分~15時、 興味のある方はぜひご連絡下さい!

このメールへの返信でOKです、事務局よりご連絡します。

草刈り機等の体験がない方も参加できます。歓迎いたします。



■■8月の活動予定 ■■


里山散歩  近年の猛暑のため実施予定なし


植生ボランティア  8/19(月)9時~11時30分 


葛城フォレスター活動 8/6(火)、8/20(火)、8/23(金)、

8/27(火)、8/30(金) 朝7時30分より12時30分まで

2024年6月18日火曜日

6月9日 里山散歩 湿地をデザインしよう&植物観察会

 6/9(日)里山散歩は、親子の方、一般の方、それぞれ半々の参加で活動を行いました。

「湿地をデザインしよう」「植物観察会」「自由散策」の3つの活動から、

参加したい活動を選択しての実施としました。

湿地をデザインしよう 今回の目玉は「胴長靴」を着用して水の中に入ることでした!

興味津々でぐんぐん入っていく子ども、凄く慎重になる子ども、まちまちでしたが
慣れると、皆で探検を始めたのでした
胴長靴を着用しての活動、好評につき、また実施したいと思います!!

湿地ではウキヤガラの繁茂が、多様性を単純なものにしています。
胴長靴を着用して歩き回るだけでも、
ウキヤガラの抑制につながる?
かく乱によって他の植物の芽生えを助ける?
と想像します。
水に入って長鎌でのウキヤガラの草刈り(道づくりを楽しめるかも!)、
次回行いたく考えています。


植物観察会は、最初の1時間を子どもたちと一緒に楽しめる内容で行いました。

カラスノエンドウはさやを捻って割ってタネを飛ばすそうです!!

次の1時間は、一般の方対象でじっくりと観察しました。
子どもたちは「湿地をデザインしよう」に行きました。
写真はドクダミの根っこの解説です。ドクダミの根は食べられるそうです

前半は楽しくにぎやか、後半はじっくりの観察活動となりました。
参加者の皆様から、満足の声をいただきました。


忘備録として、植物観察会の観察内容を記録いたします。

前半の子どもたちと楽しんだ内容です
①ススキとオギを観察しよう :ススキ、オギ
②タネのはじけるしくみを観察しよう :カラスノエンドウ、アメリカフウロ
③キク科の植物を観察しよう:ヒメジョオン、ハルジオン、コウゾリナ、セイヨウタンポポ
、ブタナ など
④クズの根を観察しよう :クズ
⑤ワルナスビを観察しよう :ワルナスビ
⑥どんぐりのなる木を観察しよう :コナラ、クヌギ、シラカシ
⑦アカマツの松ぼっくりの秘密 :アカマツ

後半じっくりと観察した内容です
⑧ドクダミの根の観察 :ドクダミ
⑨ヤマノイモの仲間を観察しよう :ヤマノイモ、オニドコロ
⑩ウルシの仲間を観察しよう :ヤマウルシ、ヌルデ
⑪クリの花を観察しよう : クリ
⑫アカメガシワの赤い新芽を観察しよう :アカメガシワ
⑬ウドとタラノキを比べてみよう :ウド、タラノキ
⑭ヤマナラシの葉の揺れる音を聞いてみよう :ヤマナラシ
⑮ブドウの仲間を観察しよう : ノブドウ、エビヅル