
やっと、松林調査が終わった。これは、森の一部をアカマツ林として再生するための基礎資料として、現在、もやし状に生育している全てのアカマツの分布や周囲長、状態を記録しているのだ。汗を流しなら藪の中を歩き回って、ふと見上げたら、ネムノキの花が咲いていた。淡いピンク色の繊細で優美な花が、かすかな風に震えている姿を見ると、一瞬、暑さを忘れる。
この花は、幾つかの花が集まったもので、ピンク色の糸のように見えるのは雄しべで、花粉を運んでくれるスズメガの仲間を誘う仕掛けである。葉は夜になると閉じるが、花は夕方から開いて翌日にしぼむ。どことなく、古代中国の妖艶な美女を連想するのは、僕だけだろうか? (R)
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