葛城地区大規模緑地(葛城の森)とは、「つくばエクスプレス」の研究学園駅の北東、駅から徒歩約20分のところに広がる茨城県が所有する平地林です。隣接する私有地(保安林)と合わせると20haもの広さになり、開発が進むつくば市において、豊かな自然が残る貴重な場所です。かつて、ここは里山として人々に利用されてきたところで、現在でも様々な動植物が生息しています。私たちNPOつくば環境フォーラムは、今から10年以上も前から保安林の一部にて森林保全や環境教育の活動を行ってきました。現在、茨城県の委託を受けて、この緑地を里山公園として利活用する取り組みを進めています。
2016年7月6日水曜日
ネムノキの花
やっと、松林調査が終わった。これは、森の一部をアカマツ林として再生するための基礎資料として、現在、もやし状に生育している全てのアカマツの分布や周囲長、状態を記録しているのだ。汗を流しなら藪の中を歩き回って、ふと見上げたら、ネムノキの花が咲いていた。淡いピンク色の繊細で優美な花が、かすかな風に震えている姿を見ると、一瞬、暑さを忘れる。
この花は、幾つかの花が集まったもので、ピンク色の糸のように見えるのは雄しべで、花粉を運んでくれるスズメガの仲間を誘う仕掛けである。葉は夜になると閉じるが、花は夕方から開いて翌日にしぼむ。どことなく、古代中国の妖艶な美女を連想するのは、僕だけだろうか? (R)
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